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シャンプー省略という業界の常識を打ち破る試みで高収益を実現
カリスマ美容師がもてはやされる時代に、早く、安くで理美容業界に殴り込みをかけ、
成功を収めた1000円カツト『QBハウス』。坪売上を最大化させる徹底した効率化の秘訣とは?
「10分1000円」がうたい文句の理容店「QBハウス」。
散髪にかかる時間と出費を大幅に節約できる点がうけ、事業開始から13年ほどで、
全国約400店舗にまで規模を広げ、シンガポールや香港などに海外進出も果たした。
同店では、サービスを10分で完結するために、シャンプーやブロー、ひげ剃りなどは行っていない。
文字通りカットだけだ。予約も受け付けない。
もっとも客1人10分で終了するため、その必要もないのだ。
某美容院チエーンの経営者は、このビジネスモデルの利点をこう讃える。
「美容院の場合、予約と予約の間には10分ほど余裕を持たせますし、
お客が予約時間に遅れることもある。予約をとらないことで、回転率を挙げることができる」
ひっきりなしに客が入った場合、1席―時間あたりの売上は60分÷10分×1000円=6000円。
これを、客単価6000円で、しかも朝から晩まで予約がぎっしりという人気美容院と比較してみる。
カットとブローにかかる時間は平均50分ほどだが、予約と予約の間に10分ほどの余裕を設けると、
1時間にさばけるのは1人だけ。つまり両者とも、1席1時間あたりの売上は6000円ということになる。
しかし、これに面積の条件を加えると、QB八ウスに軍配が上がる。
「シャンプーを行わないことで、シャンプー台を不要にしているのをはじめ、
受付台もなく、 一般的な美容店と比べ客―人当たり40%ほどの省スペースを実現している」(同経営者)
東京の1等地で営業しているQB八ウスのある店舗は、12坪ほどのスペースに5席のカット台を設置。
1日‐0時間の営業で、平均18万円を売上げる。つまリー日の来店数は平均180人。
最大稼働数は300人なので、稼働率にして60%ということになる。店舗の賃料は月36万円。
6名のスタッフの人件費が月180万円、1日当り約7万5000円。
18万円18万7000円(人件費十家賃)=9万3000円が収益ということになる。
同経営者によると、同じテナントを美容院にした場合、カット台は3席を設けるのがやっと。
スタッフは4名ほどで足りるので、QB八ウスと同額の月給30万円にすると、
賃料と人件費をあわせた1日当りの営業コストは5万2000円となる。
QBハウスと同じ9万3000円の収益を見込む場合、14万5000円を売り上げればいい計算となる。
客単価を6000円とする場合、24人以上の来客がなければならない。
QBハウスと同じ1日10時間の営業とし、1人当たりの平均所要時間を1時間弱とした場合、
最大稼働数は30人なので、稼働率にして90%。
同経営者によると、繁盛店といわれる美容室の平均稼働率でも約50%とのことで、
「スタッフ全員がカリスマ美容師でなければ実現できない数字」だという。
もちろんカリスマと呼ばれる美容師を月給30万円で雇うことは難しいだろう。
出来映えでナンボの世界だった理容美容業界に、
シャンプーを省略するといった常識に捉われない試みを実施し、
時間の料金の節約という観点で切り込んだことが、QB八ウスの勝因と言えそうだ。
●時間と出費を節約するサービス
●予約を取らず高稼働率を実現
●洗髪を省き坪単位の売上を向上
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